見知らぬ若い指導者に


最近、エッセイが書けていませんが、いろいろやれてます。
今日の感動を留めておくために、某掲示板への投稿を写しておきます。

小生が女子チームを興した時
後から知ることになるのですが
少数ながら期待していた人達もいたのですね。
ところが仕事の関係で思うように参加できなくなり
とどめは1年目にして勤務地変更。

在校生となる保護者の方々に会い
なんとか支えを請うたがそりゃどなたも困る。
よって休部という名の事実上の廃部。
小生に期待してくれていた方々にも落胆され
そら見たことかと、むしろ悪評は高まった。

その後、会社でも一悶着あり首皮一枚で元の勤務地へ戻った。
またフラフラと少年サッカーを傍観していた時ある事件が。
それを切っ掛けに女子チームを再結成、女の子3人から活動を開始。
保護者の方々にも助けられ、細々と、しかし楽しく活動。
仕事の方も急展開で部門を移籍し無我夢中で取り組む内一気に昇進。

部員が1人でもいれば続けると豪語。
誰も来ないグランドに座っていたことも。
誰も来ないと思って帰ろうとしていたら
「デルピ!」と遅ればせながら女の子がやってきたことも。

3人の他全員が「体験入部」状態で
隣の少年チームの低学年と練習試合を組んだり
近隣の女子チームの練習に呼んで頂いたり

とにかく続けた。

そのうち5人、8人と定着し始めた。
意味はない、意地かも知れない、理由なく続けた。
自分の選んだ道、付いてきてくれる子どもがいる以上、続けた。
チームが組めるようになり、近隣チームにも相手にして頂いて
やがて市・区の大会にも参加できることになった。
子ども達が新しいチーム名を考案し、それを採用。
保護者の方々の力でユニホームも作ることになった。

連戦連敗、それでも辞めていく子どもはいなく、むしろ増え始め、
市選抜に選ばれる子まで誕生した。
最初に女子チームを興してから6年目になるが、
こうした活動ができるようになってからはまだ2年ほど。

そして今日、ある大会の閉会式があった。
これは、女子サッカーの盛んなある中学・高校にお招き頂き、
サッカー教室や、中・高の女子サッカー部員達と試合をする催し。
よく鍛えられ、キビキビとしたお姉さん選手達。その中に、

 いた、、、ウチのOGだ、、、!

あとでお母様から伺ったが、
彼女は僕を驚かせようとわざと黙っていたのだそうだ。
大きくなった、体つきもまさしくスポーツ選手、
現役達は「カッコイイ」と憧れの眼差し。
お互い忙しく言葉も交わせなかったが、
カメラを向けるとそっぽを向くのは昔と変わらない。
こちらも気づかぬ振りながら、
お互いに相手の気持ちは通じていた。

継続は力、
続けること、
最善を尽くし続けること、
意味なんてなくていい、格好悪くてもいい、
自分が選んだ道、いま自分に出来る最善のことを続けること、
僭越ながらこれが小生にできる唯一のアドバイスです。


--- 22.Jul.2006 Naoki

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